0619_だいたい自社ビルの最上階に社長室はあるということを思って

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高いビルを見て

先日友人に会いに電車で隣町に行ってきました。そこは市街地中央から電車で30分ほど離れたところで、そこそこ開発が進んでいてきれいな街でしたが、人通りの少ない寂しい街でした。

ただ、よく目にするそんな地方都市の駅の真ん中に高くそびえ立つビルがひときわ目立っていたのです。大手電気メーカーの自社ビルで80mあるとのことでした。たくさんのビルがある中の一つだったら気にならないのですが、付近に4階建て以上の建物がない中、18階建てのビルがあることにすごく違和感を感じました。

人間の考え

青い空にきれいに映えるそのビルを眺めながら思ったことがあります。おそらくここの会社の社長は最上階の最も景色が綺麗に見えるところに社長室を構えているんだなと。僕も営業時代にいろいろな会社に行っていましたが、このような規模のビルで社長室が1階にあるのはまず見たことがありません。

ほとんどの場合、こういった自社ビルの最上階の一番いい部屋に社長がいるものです。単純に考えると、たとえ直行であったとしてもエレベータで最上階まで上がるのは手間だと思います。しかし、往々にして社長が最上階にいるのは、おそらく人間は高いところが好きなんだろうと思いました。

高いところにいれば、より上位にいれば、できることも増えますし、見える景色も変わるからです。

神の考え

しかし、聖書の神は全く真逆です。イエス・キリストは神の子であるにもかかわらず、最も低いところに来てくださったお方です。もし、神なら派手に天から降りてきて、特殊能力で世の権力者を蹴散らし、誰も触れることのできないような天空の城にでも住めばいいと思うのです。

しかし、神が選んだ方法は、神が好んだ方法とは、最も低いところに低い者としてくることでした。だから、当時、イエス・キリストが神だと認める事ができなかった人がほとんどでした。奇跡を見ても彼らは信じることができなかったのです。それは彼らの頭の中に自分が考える神像があったのだと思います。私が信じる神はこんなんじゃないと。

低いところ

イエス・キリストは、低い身分で低いところにくだってこられました。その最も象徴的な出来事が、イエス・キリストが馬小屋で生まれたということです。馬小屋とは3Kの場所です。暗い、臭い、汚いところです。イエス・キリストはそういったところにあえて来てくださったのです。

イエス・キリストは今も生きていて、3Kの場所に来てくださいます。3Kの場所とは、まさに僕たちの心のことです。どれだけ偽ろうとしてもどれだけ誤魔化そうとしても、人間の心は暗く、汚く、汚いところです。

もし、自分の心が明るいと思っているなら、それは一時的に明るくできているだけであって本当は暗いのだと思います。もし、イエス・キリストが18階建てのビルに来てくださるとしてら、おそらく1階の受付の一番いろいろな人に会える場所にきてくださったんじゃないかと思いながら、ビルを背にして有るき出しました。

おっさん
■人間は高いところを好むが、神はあえて低いところを選ばれた

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