0182_大切なのは変化に強い設計思想

Contents

恒大集団の動向

今、世界中から中国の恒大集団の動向が注目されています。中国の不動産デベロッパーナンバーワンの企業でしたが、兆単位の負債を抱え、債務不履行になる可能性が高く、負の連鎖が世界の金融に及ぶかもしれないそうです。僕が中国の広東省にいた時も街中に、恒大集団の名前が掲げられた工事現場が山程ありました。東京ドーム数個分の土地に日本のイオンモールとは比べ物にならないほどの複合施設を建設したり、開発エリアまるごとが一つの街として機能するような開発をしていました。

不動産バブルの真っ只中、所有する土地を担保に更に多額のお金を借りて開発を進めるという、日本のバブルで起きたようなことをレバレッジを効かせて拡大路線に走った結果、政策の変更等もあり、窮地に追いやられるようになったようです。

10年ほど前に中国の友人もマンションを買ったら、バカほど値段が上がったと言っていました。身近な人が実際に得しているのをみると、自分もそれに乗りたくなるものかもしれません。多くの人が不動産投資に手をだし、金財商品を買って、今や元金すら帰ってこないかもしれない状況になっています。

未知の未知は予測し得ない

人は既知の未知しか予想しえないため、歴史や経験則から絶対ということはありえません。歴史を見れば未知の未知だらけで、予測し得ないことのほうがほとんどです。そんな中でみんなが買っているからとか、金融庁のおすみつきだからとか、そういった理由で自分の確固たる思想をもつことなくお金を他人に委ねる人が多い気がします。

そもそもリスクとは、本当に損する可能性が高いものです。例えば、アニメ業界も10本作っても1作もヒットしない可能性の中で製作を続けますし、ベンチャー企業への投資も数社投資して一社回収できれば良いくらいですし、新規事業も数をやってみないと何が当たるかわからない、それが本当の意味でリスクをとって高リターンを取る姿勢だと思います。でも今、巷で言われている投資は、100%リターンがあることを信じて疑わない人が多い気がしています。未知の未知は誰にも予測し得ないのです。

変化についていくこと

ここ数年、世の中の移り変わりの速さに圧倒されています。特に会社は本当に栄枯盛衰で、つい最近までイケイケだったベンチャー企業が一つの判断ミスで窮地に追い込まれるというのを多く見てきました。一時的に注目され、多額の投資を獲得できても、あっという間に億単位の金額を溶かしてしまった知り合いの企業もあります。

数年前まではインバウンド需要で旅行、飲食、小売、宿泊、運送など各業界で過去最高の売上を出すなど向かうところ敵なし状態の企業も、コロナの会心の一撃であっという間に各地で閑古鳥が鳴く状態になっています。僕が新卒でメーカーに入った時、パナソニックなどはまさに超絶イケイケ企業でしたが、わずか数年でぱっとしない企業になってしまっています。

変化に強いクリスチャンになる

プログラミングでは、変化に強いプログラムコードを書かなければ良いコードとは言えません。短期的な変更や長期的な変更が簡単にできるように、設計段階からそういった設計思想を盛り込んで置くことが大切になります。

大切なことはアプリを触っていて、きれいに動いている見える部分でもなく、見えない部分で動いているサーバの部分でもなく、それを作った設計思想です。つまり、人間を作ってくださった方の設計思想を知り、そのとおりに自分が作り変えられていくことが重要なのだと思います。その設計思想は聖書に書いてあります。

わたしたちは神の作品であって、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのである。神は、わたしたちが、良い行いをして日を過ごすようにと、あらかじめ備えて下さったのである。
エペソ2:10