0067_創造主によるプロダクトデザインのHCD

プロダクトデザインというデザイン分野があります。生産品を立体的にデザインする分野で、私達の身の回りにある生活用品や家電製品などのデザインがこれに当たります。

プロダクトデザインには、HCD「Human Centered Design」(人間中心設計)という考え方があり、生産品を使うユーザーのことを徹底的に考えてデザインが行われます。

例えば、コップの場合ですと、持ちやすさや大きさや手触りなど、クリエイターのコンセプトに合わせつつ、徹底的にユーザー目線で考えます。僕がよく使うキャンプ道具もHCDに基づいてデザインされており、収納性や耐用性、または快適性などよく考慮されているな、と関心する道具が多いです。

聖書の神はクリエイターです。創造主が天地万物を創られました。「神は愛なり」と言われる創造主は、人間を心底愛しているので、人間のことを徹底的に考えて世界を創造してくださいました。

例えば、多くの果物は人間の手のひらサイズにデザインされています。収穫後も、持ち運びに便利で日持ちするように皮で覆われた果物が多いですし、バナナなどは手で簡単に剥くことができます。みかんなどのように一粒一粒が一口サイズにセパレートされているものもあり、非常に食べやすいです。

こういった食物の背後には見えざる創造主の意思があり、日常のどこに目を向けても愛のあるクリエイターとしての神様のご配慮を見ることができます。

「いやいや、この世は猛獣などもおり、危険で満ちているではないか!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、聖書によると、人間が罪を犯す前は肉食動物はいなかったと言われています。それは、イザヤ書にも来たるべき世として描かれています。

おおかみは小羊と共にやどり、
ひょうは子やぎと共に伏し、
子牛、若じし、肥えたる家畜は共にいて、
小さいわらべに導かれ、
雌牛と熊とは食い物を共にし、
牛の子と熊の子と共に伏し、
乳のみ子は毒蛇のほらに戯れ、
乳離れの子は手をまむしの穴に入れる。
イザヤ11:6-8(口語訳)

肉食動物である狼や豹や熊は、羊や牛やヤギを食さず、また蛇は人間を噛まないと描かれています。神なるクリエイター本来、平和な世界を創造されました。罪が世界に入ってきてからも、神は悪いものにも良いものにも雨を降らせてくださっています。

(中略)天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。
マタイ5:45(口語訳)

日常に溢れる神様のご配慮と愛に目をとめつつ感謝をお捧げします。