0309_キリストのV字の生き方

開発の流れ

開発の流れはおおむね、要件定義から詳細設計をして、実際にプログラミングをする実装を経て、テストの段階に入り、単体テスト、結合テスト、機能テスト、運用テストと続きます。そして晴れてリリースできたら、それで終わりではなくて、運用保守や保守開発などの段階に入ります。その過程の開発の流れはV字で考える必要があるといわれています。

V字を描く時の左側の頂点が要件定義になり、そのまま詳細設計、実装とV字を斜め下に下っていきます。そして、テスト段階で下ってきた工程をテストするように単体・結合・機能・運用テストとなります。

最初が肝心

ここで重要なのが、V字を書き終わった右側の頂点あたり、つまり運用テストで見つかった不具合などは、そのまま左に横にスライドして、要件定義まで戻らないといけなくなるということです。要件定義とは、お客さんがほしいものをドキュメント化されたもので、そこまで戻るということは、そもそものコンセプトやロジックなどが間違っていた可能性が高く、開発が失敗になる可能性すらあります。ですので、開発では要件定義がとても重要な工程になります。

開発に限らず、論文などでもテーマが決まれば8割は完成したものだとか、アイデアさえ浮かべばあとは楽勝みたいなことをよく聞きます。要は最初が肝心で、最初のコンセプト、方向性、方針、仕様がしっかり固まっていれば、その後、多少の問題は発生したとしても、取り返しのつかないレベルにはならないのです。

下に下ることが肝心

クリスチャンの生き方とはどのような生き方でしょうか。それは、キリストに従って生きていくということだと思います。キリストがこの地上で模範を示されたへりくだる生き方の中に神様の栄光が隠れていいるのです。地上で生まれてから死に至るまで従順であられたイエス・キリストの道はご自身を低されることの連続でした。

人間は神に救われる以前は、自己中心的に生きているので、V字の左頂点のように高いところにいるかもしれません。ただ、キリストと共にへりくだる道を進んで行き、V字を下に進んで行きます。そして、V字の最下部までいけたならば、イエス・キリストがよみがえり、引き上げられ、天に帰っていかれたように、その人も同じようにV字の右頂点に引き上げられるのだと思っています。

確かに偉大なのは、この信心の奥義である、
「キリストは肉において現れ、
霊において義とせられ、
御使たちに見られ、
諸国民の間に伝えられ、
世界の中で信じられ、
栄光のうちに天に上げられた」。
テモテⅠ3:16