夜になるとゴキブリみたいに外に買い出しに行きます。町はSFで宇宙人にすっかり人が誘拐されてしまったような静けさで、普段と比較しても車も人も片手で数えられるくらいの数しか見つけられませんでした。
以前にもこの特異な雰囲気を感じたことがあります。
中国にいた時の春節の雰囲気です。春節は賑やかなイメージをお持ちの方が多いと思いますが、私がいた町は広東省の東莞市というところで、製造業の町です。
労働者の多くは周辺その他の省から集まっており、春節になると、「春運」(帰省)のため、町の大部分の人が町から消えます。開店しているお店は地元の人が経営しているお店だけなので、食料を確保するにも一苦労でした。
春節前は、人が多くて、当たり屋が多くて、うっとうしいなと思っていても、いざ、人がごっそりいなくなり、普段と違う景色になると、どこか寂しくなるものです。
今は不要不急の外出は自粛しないといけないので、巣篭もり状態ですが、それでも、買い出しで外に出れるだけ有り難いと思いました。それこそ、以前アメリカにあった孤島の牢獄アルカトラズ島に閉じ込められて、出れないよりは大分ましだと思いました。(島にいたら、感染しないから良いという意見もありそうですが。。)
以前誰かが、「死ぬこと以外はかすり傷」というようなタイトルの書籍を出版されていました。今は確かに目に見えない死に至らせるウイルスの恐怖と隣合わせではありますが、食べ物があって、寝る場所があって、誰かと電話やLINEで自由に繋がれるだけでも感謝なことだと思いました。
早く全世界で猛威を奮っているCOVID-19が収束することを願うばかりです。そして、それに伴い先行きの不安な日々が続いている人たちに神様の慰めと平安があることを祈ります。
民よ、いかなる時にも神に信頼せよ。
そのみ前にあなたがたの心を注ぎ出せ。
神はわれらの避け所である。
詩篇62:8(口語訳)