パワーワード
みなさんは「次世代」という言葉を聞いてどのような印象をもつでしょうか。個人的にはすごくパワーワードな気がしています。英語で言うと、Next-Generationとなり、すごく先進的なイメージがします。次があるということは必ず今があり、さらに前もあり、古いものではなく新しいものという印象もあります。さらに世代が変わるという意味も含まれているので、一つの世代20~30年が丸っと変わるほどの革新的な要素もありそうです。
世の中にも次世代の〇〇という製品がたくさんあります。次世代のコネクティッドカーとか次世代のVRヘッドマウントなどよく聞きます。本当に次世代かどうかはさておき、次の世代とは未来志向であり、期待感も高まるのでいい言葉だと思っています。
キリスト教における次世代
キリスト教でも次世代が課題になっているのではないでしょうか。よく「次世代への信仰継承」とか「次世代への宣教」とかを耳にします。ようはまだまだ今、もしくは前の世代が中心になっているので、次の世代にバトンタッチしたいという気持ちが伺われます。
しかし、信仰とは親がクリスチャンだからといって子にそのまま継承されるものではありません。子にとって環境は大きな影響を与えるかもしれませんが、結局は個人的に主を求めることなしに、信仰などは生まれないのだと思います。
初めて感じたキリスト教の次世代
キリスト教で僕が初めて次世代という言葉を聞いたのはおそらく20年前になります。それは日本ではなくてオーストラリアの教会でした。元祖キリスト教コンテンポラリーミュージックのHillsongチャーチの若者向けのCDアルバムにNext-Generation Worshipと記載されていたのです。
CDを聴くと一瞬でこれは今の世代ではないということがわかります。それは明らかに次の世代の賛美でした。この20年ほど前に起きた次世代賛美のムーブメントが沸き起こり、今では教派・教団問わず、ワーシップソングが大流行しています。
次世代は誰が導くのか
次の世代とは確かに時代を牽引するものであり、さらには時代を変えてしまうほどの力があると思っています。キリスト教における次世代とは方法や形式を変えることではないと思います。バンド形式の賛美や華やかな若者受けする集会が次世代とも思いません。
魂が救われてキリストにより心が一心される時に、聖霊が次の時代をムーブされるのです。それに若い世代、おじさん世代、おばさん世代は関係ないと思います。誰でも主の御霊に満たされる時に聖霊の次の時代がつくられていくものだと思います。
その後わたしはわが霊を
すべての肉なる者に注ぐ。
あなたがたのむすこ、娘は預言をし、
あなたがたの老人たちは夢を見、
あなたがたの若者たちは幻を見る。
その日わたしはまた
わが霊をしもべ、はしために注ぐ。
ヨエル2:28-29