デジタルプロダクトには「UXライティング」という考え方があります。UXとは、ユーザエクスペリエンス、つまりユーザ体験のことで、ユーザー体験に関するテキスト全般を表す言葉です。
デジタルプロダクトを扱う企業とユーザとの大部分の接点は、デジタルプロダクトが主体となるので、そこで使われる言語表現が非常に重要になるということです。例えば、Webサイトの電話番号入力画面で、ユーザに「電話番号が無効です」と事実だけ表示するのか、「電話番号は10桁で入力してください」と具体的な改善策まで提示するのかなどです。
ユーザーの立場になってライティングを考えるだけでなく、ブランドイメージに合わせて、ユーザに語りかけるように表示したり、ジョークを入れたりすることもあります。例えば、ただ単に登録済みユーザーのログイン画面で「ログイン」と表示するだけでなく、「またお会いできて嬉しいです」や「おかえりなさい」などの人間らしい表現を入れるとうんと読み手の感じが変わります。もちろん企業のブランドイメージによってはかたくしたほうが良い場合もありますが。
聖書は唯一の目に見える神と人間との接点です。神が作られた宇宙自然は、神の言によってできたものであって、神の栄光ではあっても神の言ではありません。祈りは個人的な体験として神があらゆる方法で私達に語りかけてくださいますが、目に見えるものではありません。
旧約時代、神は予言者を通して、お言葉を語られました。しかし、新約の恵の時代には神はイエス・キリストとして地上にこられ、人間の姿で神の言を語られました。その言葉は4福音書に記載されてあり、旧約では表現し得なかった、神の御心を余すことなく語ってくださっています。
誰でも重荷を負うて苦労している者は私のもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう。
だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。
そして、イエス・キリストは語るだけでなく、行いを持って表してくださいました。友なき者の友となり、罪人と食事をし、裏切る者に愛を表し、最後は、十字架の上ですべてを捨てて愛を表し続けてくださいました。
今の恵の時代、神の人間に対するUXライティングは完璧です。素晴らしい体験をさせて頂きつつ、主を褒め称えましょう。