先週の日曜日は礼拝が終わったあと、当教会が主催しているギター教室へ見学へ行きました。
台湾出身の郭さんが自主的に開講しているギター教室です。土曜日の午後と日曜日の午後に開かれ、数十名の人がギターを習っています。当日は礼拝終了後、教会の人と昼食を取り、2時にギター教室が行われている別館へ移動しました。
部屋の中には既に10名ほどの人たちが、ギターを触りながら、何やらおしゃべりしていました。部屋を見渡してみて、すぐに普通のギター教室の雰囲気でないことに気が付きました。
もちろん、何をもって「普通」とするのかはよくわかりませんが、このギター教室の参加者の大部分は、なんと、四、五十代と思われるおばちゃんたちで占められていました。
少なくとも私の認識においては、ギター学習者層は、若年者または男性によって大部分が占めるられるものと思っていたので、少しカルチャーショックを受けてしまいました。
しばらくぼーっと眺めていましたが、一向に始まる気配がありません。近くにいた人に聞いてみると、ギター教室主催者の郭さんは台湾に一時帰国しており、今日は来ないということでした。
こういう展開は中国っぽくて個人的に好きです。
今日は郭さん抜きで、教会内の二人のギタリストが助っ人として教えることになったそうです。かといって、一斉に講義が始まるわけでもなく、二人の助っ人ギタリストは、必要に応じてギター学習者の所へ行き、各学習者に都度指導するという個別対応方式で教えていました。それぞれがそれぞれの事をしているところが中国らしいなぁと思いました。
私も初心者に対してなら、少しくらいは教えられるだろうと思い、いちびって、おばちゃん二人の所へ行ってみました。ちょっといきって、おばちゃんに
と聞くと、
正直、おばちゃんが何を言っているのか、まったく理解できませんでした。恥ずかしながら私のギターの知識は相当適当で、和音は押さえることができても、それを構成している音は正確に覚えていない、なんちゃっていちびり奏楽者です。
フレット上の音もアルファベット表記ならわかりますが、ドレミファソラシドの表記で頭に入っていないので、すぐに反応できません。結局、私が他のギタリストの人に教えてもらってから、おばちゃんたちに教えるということになり、二度手間になってしまいました。
おばちゃんの要求に応えたあとは、もうこれ以上、理論的なことは質問されたくないと思い、
最初は一つ一つのコードを押さえるのさえ困難なようでしたが、次第にコツを掴んで、速度はかなり遅いですが、コードを変えることもできるになっていきました。
私が嬉しかったのは、おばちゃんに
練習の最後におばちゃんが「ありがとう」と言ってくれ、自分が驚くほど喜びに満たされたのがわかりました。おそらく、イェス・キリストが共にいてくれたからだと思います。
あなたの前には満ち溢れる喜びがあり、あなたの右にはとこしえにもろもろの楽しみがある。
カナンの地は今日も輝いています。