1041_子供に「もう!いらんことしんといて!」と言って思ったこと

子供と過ごす時間

先日、こどもと二人っきりで過ごす時間がありました。大人だと決して思いつかいないような意外な発想でなんでもやってみようとする姿勢は見ていてとても面白いです。ただその一方で「お願いだからもうやめてくれ」と思うようなことも少なくありません。

そのほとんどは、それをすると危険だからというのでやめてほしいと思うことがほとんどなのですが、中には親の都合でやめてほしいと思ってしまうこともあることに気づきました。

その日は朝から部屋を掃除しておもちゃも全部片付けてきれいな状態にしました。この状態からおもちゃをまた引っ張り出してきて散らかすのはいいのですが、親の都合でやめてほしいと思うことが何度も発生しました。

綿棒を全部出す行為

やめてほしいと思う代表的な行為は自分の身長よりも高いところにある綿棒の入ったプラスチックのケースを落として中の綿棒を全部出してしまうことです。綿棒は一度全部出してしまうと、すべてを縦に立てた状態で戻すのが非常に面倒です。

その日気づいたときには綿棒を全部出していました。僕はつい「もう!いらんことしんといて!」と言ってしまいました。急いで子供のところに駆けつけて片付けようとすると、なんと子供は出した綿棒を彼なりにもとに戻そうとしていたのです。

彼には必要なこと

僕はすぐに申し訳なく思ってしまいました。彼に「いらんことしんといてって言ってごめんで。片付けてくれてたんだね。」と言って一緒に片付けを始めました。全部いい感じに集まって残りの綿棒をプラスチックのケースに戻そうとしました。

が、しかし、彼が再度プラスチックケースを逆さにして綿棒を全部出してくれたのです!僕は心の中で謝ってしまったことを少し悔いつつも、これはしょうがないと腹をくくり綿棒を一人で片付けました。

立派なお仕事

親にとっては片付けは面倒だし、綿棒にゴミやバイキンがつくし、出すのはやめてほしいと思います。しかし、1歳わずかのこどもにはそういったことがわかるはずがありません。むしろ彼にとっては「ただただ出して入れるを繰り返すことが今は仕事」であるのだと思いました。

子供をしつける。のびのび育てる。個性を尊重する。相手の立場になって考える。などはどこででも聞ける言葉ですが、これを自分と子供と状況に当てはめて適用するのは簡単なことではありません。

子供は一生懸命目の前のことに取り組み必死で生きています。一見無駄だと思えるような行為も彼にとっては立派なお遊び、立派なお仕事と考えて一緒に成長していきたいと思いました。

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