点字ブロックの盲点
先日も書きましたが、最近、通勤途中で見かける白杖を持った方と一緒に駅まで行くことが少し増えました。視覚的なものではなくて、聴覚や感覚的なものから話題を探せば色々と共通の話ができることもわかりました。先日もお声がけをして黄色いブロックの上を歩いていたのですが、小さな問題がおきました。
なんと正面前方から同じ点字ブロックを歩いて同じく白杖をお持ちになった方がこちらに向かって歩いてきていたのです。とりあえず、急遽、「前方から歩いてこられている方がいらっしゃるので、少し左にずれますね」とお伝えして、なんとかニアミスを回避することができました。
衝突が起こりうる
無事お送りしたあと、改めて今回のことを振り返ってみました。通常、前方対面から歩いてきている人がいる場合、目が見えている人が避けると思います。しかし、今回のように目の見えない方同士が向かって歩いてきた場合、衝突する危険があるのではないかと初めて気づかされました。
お二人とも白杖をお持ちだったので、もしかしたら、杖が当たって、気づく場合があるかもしれません。しかし、白杖は地面をするように左右に振りながら進んで行くので、タイミングによってはうまくぶつからない可能性も十分あると思いました。
意識にさえのぼっていない
普段はまったくそんなこと気にしたことがなかったので、大きな気づきが与えられました。今回のように点字ブロックがあり、バリアフリーだと思っていても、様々な想定しずらい問題が起こりうるということです。正直普通に生活しているとこういったことに全く意識がいきません。点字ブロックがどこまで伸びていて、どこまであるのか?そして、それがわかりやすい導線になっているのか?など全く気にしたこともありませんでした。
最近ガイドさせて頂く方は、なんども「すいません。すいません。」とおっしゃるのですが、何もわからずに失礼なことをしているのは全くもって自分だということを改めて知る機会になりました。「相手の立場になる」ということほど人間的であり、難しいことはないと思うのですが、挑戦していきたいです。