0328_プロレスには台本があるのか?

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プロレス人気

以前はプロレスと言えば、おっさんや若い男性に比較的ファンが多いエンタメでしたが、現在では女性や子供のファンも多くなっており、ファンのすそ野が広がっているそうです。

個人的には10代の時にどはまりしていましたが、20代で飽きて、30代になってもう一度はまりました。コロナ前は年に1回は、大阪ドームや東京ドームにも足を運んで試合を見に行っていました。

運営会社によって変わる

ここ数年でプロレスが非常に面白くなってきています。日本のプロレス自体は各団体とも昔からカリスマ的な人気を誇るレスラーや様々なユニット同士の抗争などのストーリーもきちんとあり、コンテンツとしてはかなりレベルが高かったのですが、いかんせん、メディア戦略やマーケティング力が弱かったため、コアなファンの間で楽しまれるものになっていました。

ただ、近年メジャーなプロレス団体の運営会社がメディアに強い企業に変わるとすぐに状況が変わってきました。例えば、日本最大のプロレス団体である新日本プロレスはブシロード、その次をいく団体であるプロレスリング・ノアはサイバーエージェントが運営しており、メディアでの露出が非常に多くなっています。

各団体ともに、公式サイトに力を入れており、コンテンツの質はもちろん、試合結果などの更新も早く、サブスクリプションでの動画配信やPPVでの生配信動画の販売もあり、ユーザビリティーの高いサイトになっています。

台本はあるのか?

プロレスの本当の面白さは試合だけを見てもわかりません。試合前の記者会見、煽り動画、試合、試合後の記者会見など全体のストーリーや背景、さらにレスラーの人生などの事前知識がないとなかなか楽しめないものです。どうしても、知らない人が見ると、「やらせ」と言われるのがおちです。

もちろん、プロレスは格闘技ではなく、エンターテインメントなので、台本(book)はあります。ただし、勝ち負けのある試合なので、勝者がいれば、敗者が生まれます。プロレスのファンは、台本があるのを前提として、「プロレス団体の運営者として、どちらに勝たせたら、盛り上がるのか?お金が動くのか?ファンが増えるのか?レスラーが満足するのか?」など利害関係(プロレス団体、運営会社、ファン、レスラー)を考慮したうえで、勝敗を予想するのが面白いのです。「今回はそっちに勝たせたのか!」ということは、「次回の試合では、こっちに勝たせる可能性があるな~」などと推測するのです。

勝敗が既に決まっているということ

既に勝敗が決まっていると聞くと、「なんだつまんない~」と思うかもしれませんが、勝敗よりもその過程が大事なのです。クリスチャンはそのことをよく知っています。勝利は既にイエス・キリストが取られたので、クリスチャンの人生は既にイエス様により頼む限り勝利が決まっているのです。ただし、人間は恐れる生き物で、不安にもなります。そこで、イエス様はこうおっしゃいました。

これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。
ヨハネ16:33

今、どれだけ不安の中にあっても、喉元過ぎれば熱さを忘れるとあるように、この過程をとおり過ぎれば必ず主が勝利を与えてくださると信じて歩みたいです。