副業すること
以前にもまして、色々なところで「副業」という文字を目にするようになりました。SNSを開けば「副業で月100万!」とか「資格を取ってスキマ時間で稼ごう!」といった感じです。数年前に老後2000万円問題が話題になりましたが、このままの稼ぎじゃ老後やっていけないかもしれないという漠然とした不安や焦燥感を誰もが抱いたかもしれません。さらに、ここ数年における疫病や戦争などによって不安定さより一層増しているように感じます。
それ以外にも、政府もリスキリングを後押ししており、学びなおして転職したり、時代にあった新しい技術を身に着けることにより国力を底上げするという流れもあります。
時間の使い方は正しいのか?
確かに、スキル一本や収入口一本だと、そこが断たれた瞬間に窮地に追い込まれるというリスクがあるのは事実です。しかし、個人的に違和感を感じているのは、平日朝から働いて、さらに夜の時間や週末で稼げる仕事をすることが果たして心身にとっていいのか?ということです。
本業でも仕事をして、さらに将来が不安だから週末も仕事というのは豊かな人生からずれるのではないか?というのが僕の考えです。もちろん、週末に新しいことを勉強したり、学んだりするのはいいと思っています。なぜなら、学ぶ楽しさがあるからです。しかし、仕事となると確かに楽しい場合もありますが、原則「責任」がともなうので大かれ少なかれプレッシャーにさらされることになります。
成果物のクオリティーや納期、さらには人間関係や調整など様々なことに気を使わないと仕事はできません。それをわざわざ週末にするということが理解できないのです。
大切なのはリスキリングのほう
そんなことを言っている僕は老後にとっても貧しい生活をしているかもしれません。もしかしたら、草を食べて生活をするほどお金がないかもしれません。たとえ副業をしてお金を稼ぐ気がなくても、いつでも切り替えられるスキルさえ身に着けていれば、大丈夫だと考えています。
なぜなら、副業で稼ぐことに目がいってしまうと、カモにされる危険性があるからです。副業をすることの大きな流れがきているので、ある人達は学習教材や商材を高く売りぬくことを考えているのです。
冒頭でも述べたように広告でよく見る「副業で月100万!」などは嘘だとは思いませんが、再現性が高いかはまた別の話で、実はコンサルや商材で儲けたいだけの人が多いと思っています。