芸人はすごい
先日テレビで久しぶりにお笑い番組を観ました。地上波に出ている芸人はもれなくレベルが高いなぁと素人ながらに驚嘆してしまいました。芸人というだけで期待値が異常に高いにもかかわらず、それに応える、あるいはそれを超えるようなことをやり続けているのです。
特にゴールデンタイムで放送される番組や生放送などの番組は視聴者に「こいつおもんない」と思われたら終わりなので、芸人生命がかかっていると思います。前提として滑れない。そして、空気を読んで、虎視眈々と貪欲に笑いを狙っていかない。みんなが注目する極度のプレッシャーの中で笑いを生み出せる精神は驚異的だと思います。
芸人がもっている資質
テレビを観て特に思ったのが、昔から残っている、あるいは、今人気がある芸人さんに共通しているのは、謙虚だということだと思います。当意即妙、臨機応変に笑いを生み出す高度な技術は皆持っています。そこにさらに、狙わずに人から好かれる愛されるキャラクターであったり、本心から出たと思われる謙虚な発言、周りに気をかけつつ後輩の笑いをフォローする力など、「俺が俺が」を感じさせないのです。
昔のように1人のオラオラ系司会者が若手芸人をいじり倒して、時にはパラハラと思われるような言動で笑いを取る時代は終わったようです。
私は私
昨日書いた内容とも重複するのですが、こういった資質的にも能力的にもずば抜けている芸人と自分を比べる必要はないと思います。なぜなら、彼ら彼女らはピラミッドの上位5%〜1%とかにいるような異常な能力をもった逸材だと思うからです。
芸人さんに限らず、「俺にはこんなに能力はない。」「私はあの人達のように可愛くない。」などと比較してしまうと危険です。それはマイクロインフルエンサーと言われるような特定のコミュニティーや業界だけで著名な人とも比較することも含まれます。
こどもの頃に、両親に「みんな持ってるから買って」とお願いした時に、両親が「よそはよそ、うちはうち」と言っていたように、「私は私、他人は他人」なのです。
テクニックも大切ではあるが
SNSの広告などを見ていると、このノウハウを身につけるだけで毎月100万円の収入ができました!とか、この方法でYoutubeのチャンネル登録者数10万人できました!みたいなコピーがたくさん並んでいます。実際に再現できる人もいれば、できない人もいると思います。
個々人の状況は違うので、自分にもできるだろうと思ってチャレンジしてできなくてもいいと思います。それよりも、そもそも小手先のテクニックが再現性の高いものかどうかもわかりません。表面的なテクニックよりも、もっと深いレイヤーが大切だと思うのです。
先に書いたように大切なことは、狙わずに人から好かれる愛されるキャラクターであったり、本心から出たと思われる謙虚な発言、周りに気をかけつつフォローする力など、資質的なものだと思うからです。
■よそはよそ、うちはうちで考えることは精神衛生上いいかもしれない