逓減する有形資産
この世の多くの有形資産は時間の経過とともに確実に劣化、逓減していきます。例えば身体は、競技にもよりますが、スポーツ選手のパフォーマンスは10代から20代にピークを迎えます。普段生活している一般人であっても、たとえ今は大丈夫だと思っていても、70代や80代になると極端に身体能力が落ちることは誰にも避けられません。
また、資産に含まれる自動車や土地や家屋なども、値上がりが期待できるのはごく一部の地域のマンションなどや高級車などだけで、確実に経年劣化して、年々価値が失われていきます。
また、株式や投資信託なども過去の実績で見れば、利回り3%-6%などで確実に資産を増やせそうに思えますが、想定外のことが起きた時に、老後の引退するタイミングで増加しているとは限りません。
今、ウクライナ情勢の悪化にともなって安全資産である金の価格が上昇しています。金はそのものに価値があり、希少価値があり、劣化しないという特性に強みがあるのかもしれません。
逓減する無形資産
では、無形資産はどうでしょうか。その人の経験、知識、知恵、キャリアなどは、時間とともに確実に蓄積され逓増していきます。たとえ、今有形資産をもっていなくても、時間を味方につければ、無形資産を微差の積み重ねで蓄えることができます。
しかし、こういった無形資産も、認知能力の低下や認知症などになってしまうとやがては失われてしまいます。病気や事故による怪我によっても一瞬で失われる可能性があります。
唯一逓増する無形資産
唯一、逓増するものと言えば、目に見えないもの、すなわち、霊的なものです。時間の経過とともにイエス様との関係が近くなります。時間の経過と共に、イエス様の似姿に近づき、霊的に成長することができます。さらに、神様の御心に沿った生き方ができれば、天に宝を蓄えることもできます。目に見えない魂の領域でのことだけが天のふるさとに持っていけるのです。
目に見えるところに意識をもっていかれると「お前のどこがイエス様の似姿だ!」と心の中から声が聞こえてきますが、それでも、見えないところによって、信仰によって、そうなると信じて歩むのです。
さらに、聖書にはこのように書かれています。
だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。
コリントⅡ5:17
キリストにある限り、新しくあり続けるのです。人間は目新しいもの、新しいものが好きです。主なる神は、いつも新鮮で、みずみずしい、最新の聖霊で満たし続けてくださるから感謝です。