万軍の主
旧約聖書ではよく「万軍の主」という言葉が出てきます。旧約聖書におけるイスラエル民族の歴史は戦いの連続で、神の一方的な祝福によりもたらされた勝利が多くありました。ある時は、巨人をなめらかな小石一つで倒したり、ある時は、城壁を複数回外周することにより、城壁が崩れたり、ある時は、主に伺いを立てて奇襲攻撃を成功させたりと神の奇跡なしではとても勝利できないものばかりでした。聖書の詩篇にはこのように書かれています。
彼らは自分のつるぎによって国を獲たのでなく、
また自分の腕によって勝利を得たのでもありません。
ただあなたの右の手、あなたの腕、
あなたのみ顔の光によるのでした。
あなたが彼らを恵まれたからです。
詩篇44:3
ですので、イスラエルの神といえば、「万軍の主」と言われるようになったのだと思います。実際に敵に天の軍勢を見せつけて、敵を逃亡においやったこともあるくらいです。
インマヌエルの神
新約聖書では、旧約聖書で預言されていたイエス・キリストが誕生し、インマヌエル、神が共にいてくださる神が強調されていると思います。イエス様が共にてくださる時に様々な奇跡が起きました。身体的な癒やし、心の癒やし、死人の復活、さらには、罪の許しをもたらしました。
イエス様がご在世の時は、人として、身体的制限を受けるために限られた地域でしか働きをなされませんでしたが、今では聖霊として空間、時間を超越して、罪を悔い改めるすべての人のところへ来てくださいます。
栄光を表される神
神様はご自身を第三者にも見える形で栄光を表されるお方です。旧約時代は戦争に勝つことによって、万軍の主と呼ばれました。新約の時代は、友なき者の友となり、インマヌエルの神と呼ばれました。軽んじられていた者たちと共にいる時に神の栄光が現れたのです。
今は恵みの時代と言われているとおり、現代においても癒やしなどの奇跡を行われます。僕自身の顕著な癒やしを体験したことがあります。それは身体的なものや精神的なものもあります。イエス・キリストの打たれた傷によっていやされる体験です。
しかし、最もお大きな奇跡は、罪の赦しのほかありません。ただ、神だけが罪を権威をもっているのです。罪がゆるされ、神様と和解するならば、周りの人が気づくほどの神の栄光が現れるでしょう。
だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。
コリントⅡ5:17
