今年は教会内で10組が結婚します

現在、私が通う教会には、挙式の潮流が来てまして、7月までに既に8組の若者が結婚しています。今月が一番多く、なんと一ヶ月の間に3組が教会内で挙式しました。

年内に予定されている式も含めると、今年は総勢10組は結婚することになると思います。一般的な教会の習慣、キリスト教徒の価値観の通り、クリスチャン同士が結婚しています。

日本では、以前と比較すると、独身であることも十分一つの選択肢として考えられていますが、中国では結婚することによって、ようやく一人前の大人として見られるという考えが根強く残っており、結婚しないとい選択肢はほとんどありません。

一人っ子政策により、少数民族や一部の例外、または、二人目が生まれた場合は罰金を支払うなどの条件を除き、原則として漢民族は一人の子供しか持てなくなり、男の跡継ぎ、労働力を優先した結果、中絶行為が広く行われ、中国の男女比率は著しく損なわれてしまいました。

ゆえに、女性にとっては超売り手市場となっています。結婚相手に、持ち家、車を要求するのは当然で、中国人男性は強烈な重いプレッシャーの中で結婚相手を探すことを余儀なくされています。

また、中国にはこのような話があります。学歴、収入が高い順に男女を甲乙丙に分けます。

男性:甲、乙、丙
女性:甲、乙、丙

まず、
高学歴高収入の男性(甲)は、自分と同様のステータス、ないしはプライドが高い女性を嫌うため、女性(乙)から結婚相手を選びます。

次に、
中学歴中収入の男性(乙)は、自分と同様のステータス、ないしはプライドが高い女性を嫌うため、女性(丙)から結婚相手を選びます。

最後に、
結果的に取り残されるのは、高学歴高収入の女性(甲)と、低学歴低収入の男性(丙)だけになるというもの。

時々、中国人に、

中国人
中国では結婚する若者が多いのに、日本ではどうして結婚する若者が少ないのか。
という問いを投げかけられます。

まず、日本と中国とでは人口規模が違うので、日本と比較した場合、単純に15倍とは言えないと思いますが、数量的には中国が圧倒的に多くなると思います。

次に、これは私の持論で、正しいかどうか分かりませんが、良いか悪いかは別にして、中国は格差が激しいことが、結婚のハードルを低くしてくれているという事実があると考えています。

例えば、中国の階層を単純に上中下に分けた場合、中国の市場にはそれぞれ上中下にあった供給が存在していると思います。

例えば、
上が住むマンション【50,000元(85万円)】
中が住むマンション【5,000元(8万5000円)】
下が住むマンション【500元(8千500円)】

これは決して極端な例ではなく、実際はこれ以上の差があります。住居にかぎらず、衣食も、それぞれの収入に合った供給があります。

一方、日本では一億総中流と言われて久しいように、ここまでの差はないと思います。しかし、実際には、かつて中流のあたりに大量分布していた点は、今ではかなり上下に広がってきているのではないかと思います。

もちろん、日本でも衣食に関しては、低価格品が多く出回っていますが、住居や教育など家庭を持つにあたって必要になる項目の供給価格は、とてもそれぞれの階層の収入に合った供給があるとは思えません。それが、結婚のハードルが高くしていると思います。

さらに、低収入の人が低収入なりに生活するためライフスタイルが、まだまだマイノリティーのため、一歩踏み出せない現実もあると思います。ゆえに、日本では結婚する若者が相対的に少ない。

中国では貧富の差は当たり前で、また、低収入の人たちは決してマイノリティーではなく、人口のかなりの割合を占めており、現在の経済格差に劣等感、不満こそ抱いているかもしれませんが、同じような境遇、同じようなライフスタイルを持った仲間が大勢いることが結婚を後押しし、支えになっているのではないかと考えています。

これは、全く的外れな愚か者の分析かもしれませんが、中国人にはこのように答えるようにしています。

あなたは私に従ってきなさい。

他人の生活水準、ライフスタイルはどうであれ、自分はどう生きるか、他人と比較するなとイェス様は、おっしゃってくださっていると思います。

カナンの地は今日も輝いています。

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