0220_Iターンされたイエス様に従う

低いところに来れた

聖書の神様が大好きな人はヘリくだる人です。旧約聖書にはこのように書かれています。

いと高く、いと上なる者、とこしえに住む者、その名を聖ととなえられる者がこう言われる、「わたしは高く、聖なる所に住み、また心砕けて、へりくだる者と共に住み、へりくだる者の霊をいかし、砕ける者の心をいかす。
イザヤ57:15

主は天の高いところにおられ、高いところにいる者同士で付き合うがあるのかと思いきや、へりくだる低いところにいる人と共にいてくださるようです。高いところにおられる主は罪で苦しむ人間を愛されるがゆえに、イエス・キリストが低いところへ来てくださいました。人間すら寝泊まりしない馬小屋で誕生し、汗水流して労働し、さらには十字架にはりつけにされるまでつねに低いところを歩まれました。そんな低いところを愛されるイエス様は、高いところにいる人間(高慢な人間)に降りてきなさいとおっしゃいます。

イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。
ルカ19:5

低いところに行く

ザアカイは取税人であり、今で言う税務署の所長なようなことをしていました。イスラエルを支配下においていたローマ帝国はイスラエル人を取税人として立てて、人々から取り立てをしていたのです。イスラエルの人々からすれば、同族であるにもかかわらず、目先の利益でローマ側にいるザアカイは妬ましい存在であったに違いません。さらにザアカイは生まれつき背が低かったため、群衆の中に入ってイエス様をひと目見ることすらできなかったのです。そして彼がとった行動は近くにあるイチヂクの木に登り、イエス様を木の上から眺めることでした。

そしてイエス様はこのように言われたのです。

イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。
ルカ19:5

彼にとって、木の上は、彼がこれまでいたところの象徴だと思います。彼は取税人としての立場を利用して不正な取り立てをしたり、権力を振りかざして高慢に振る舞っていたのです。そして、過去の背が低い彼が望んでいたのは高いところだったのです。しかし、イエス・キリストは、そこから「降りてきなさい」とおっしゃり、彼は急いで降りていきます。そして、家にイエス様をお迎えし、悔い改め、救いが彼の家に来たのです。

再び高いところへ

ザアカイは僕自身です。僕は高いところが大好きです。しかし、イエス様はそこから「降りてきなさい」とおっしゃいます。そして、僕の家に泊まろうとおっしゃってくださるのです。

就職で地元から進学で都会に出て、また地元に戻ることをIターンといいます。イエス様は天の高いところから、地上に来て罪の赦しを成し遂げてから、天に戻られました。Iターンされたのです。今イエス・キリストに召された者たち(クリスチャン)はまだ、上から下にIの字が描かれただけの状態です。いつか天にIターンするまでに、低いところにい続けられいますように。