西側諸国と東側諸国
昨日は衆院選挙の投開票があったので、投票にいってきました。ここ数年世界各国で民主主義の危機が叫ばれていますが、選挙で選ばれた人に政治を任せることができるのは改めて当たり前のことではないと思いました。歴史的に見れば民意に関係なく王政などによって一方的に支配されるのが当たり前でしたが、20世紀に入り革命によって民主主義が台頭し始めました。
戦後は西側諸国と東側諸国との冷戦があり、西側が勝利したようにみえましたが、ここ数年、雲行きが怪しくなってきています。ミャンマーにおける軍事政権のクーデター、香港での民主派の一掃、中国の世界での影響力の拡大、さらに中国がトップダウンの政策でコロナ禍からいち早く抜け出し、西側諸国は歯がゆい気持ちで中国を見ていると思います。先日も中国のディズニーランドでコロナ感染者が1名出ただけで、完全に休園措置をとり、来場者全員にPCR検査を実施するという対策をしており、一党独裁でトップダウンで治めることができる国はすごなぁと思いました。
聖書に書いてある選出方法
指導者については、みんなで多数決で選ぶのが良いのか、世襲制や王族などから一人が選ばれるのが良いのか、どちらがいいかわからないところではあります。民主的になると、愚民が多数決でとんでもない指導者を選ぶ可能性もありますし、世襲制や指名制などでは独裁政治が起こる可能性があります。
聖書では完全に指名制、もしくは、くじ制が採用されていたようです。旧約聖書では神が選び油を注いだ者が指導者になりました。イスラエルの初代王のサウル、2代目ダビデ、3代目ソロモンなど神によって一方的に選ばれた人たちです。一方、新約聖書ではイエス・キリストの十字架以降、ユダが自殺してしまったので、11弟子となってしまい、1人を補充する必要がありました。その時には、民主で決めるのではなく、くじによって2名の名から1名が選出されました。ここでくじとは運で決めるというものではなく、神がくじを通して選んだと捉えたほうがよさそうです。もしかしたら、ある程度まで推薦などで2名まで絞りこまれていたのかもしれませんが、最後は神にゆだねて補充される人が決まりました。
この方法は少しも意外なことではなく、神は全知全能の神、神はすべてを知っているので、誰が指導者になれば、最善がなされるかを知っています。ですので、愚民によって愚かな指導者が生まれることもありませんでした。指導者がたとえ失敗をしてしまっても、それも神の御手の中にあり、最善がなされていったのです。
すべきこと
この地上では、軍事政権や独裁政権などはもってのほかですが、民主主義による政治も限界があります。僕たちは生まれ落ちた既に決められた枠の中で生きるしかないので、その中で神の最善がなされるように祈るしかありません。
教会運営も、新約聖書にのっとって、ある程度までは推薦、そして、祈り心をもってくじで決める、そんな方法がいいのではないかと思いました。