0039_セルリアンブルーの空と真っ白な灯台

2年ほど前に島根半島にある出雲日御碕灯台へ行き、初めて灯台を間近で見ました。セルリアンブルーの空に映える真っ白な灯台は圧巻で、美しい景色に胸を打たれました。昨年は和歌山県にある友ヶ島(別名ラピュタ島)へ行った時も断崖に灯台があり、その存在感に圧倒されました。

灯台といえば、演説やセミナーなどでよく下記のような小話が使われます。都市伝説とも言われており、実際にこのような事象が発生したかはわかりませんが、非常に示唆に富んだ小話です。

これは1995年10月に、アメリカ海軍の艦艇とカナダのニューファンドランド島の海岸警備当局とのあいだで交信された通信記録である。

米国軍艦
衝突の危険あり、貴艦の針路を北へ15度転針されたし
カナダ側
貴殿の針路を南へ15度転針されたし。衝突の危険のため。
米国軍艦
こちらアメリカ海軍艦艇の艦長。繰り返す、貴艦の針路を転針せよ。
カナダ側
だめです。繰り返します。そちらが針路を南へ15度転針されたし。
米国軍艦
こちらはアメリカ海軍USS航空母艦エイブラハム・リンカーンだ、大西洋艦隊で2番めにでかい艦だぞ。随伴艦は巡洋艦3、駆逐艦3、そのほか多数の支援艦を引き連れている。貴艦が北へ15度転針することを要求する。1ワン、5ファイブ、北へ15度だ。貴艦が転針しない場合、こちらは艦隊防衛のため実力行使の用意がある。
カナダ側
こちら灯台。どうぞ。

引用元:wikipedia.org

俺が偉いんだと言わんばかりのアメリカ軍艦は、まさに自分のようです。「俺が俺が」の自己中心の精神で、完全に自分が正しいと思っています。しかし、この場合、正しいのは灯台ですので、最終的には自分が譲歩しないといけません。

以前は、灯台なる存在を知らなかったときは、目指す方向もなく、ふらふらと「的外れ」(ギリシャ語で「罪」の意味)な生き方をしていましたが、神の慈愛と博愛とが現れた時に、「方向転換」(ギリシャ語で「悔い改め」の意味)をして、昨日も今日もいつまでも変わらないキリストを目指すようになりました。

自己中心から神中心の生き方へと視座を神様に移すことですが、僕自身は自己中心の塊であることを知っています。ですので、世の光として輝けるようにキリストに心の中に住んでいただけるよう求め続けます。

あなたがたは、世の光である。山の上にある町は隠れることができない。また、あかりをつけて、それを枡の下におく者はいない。むしろ燭台の上において、家の中のすべてのものを照させるのである。そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。
マタイ5:14-16(口語訳)