外国語学習が変わる
昨日はGPT-4oがこれまでの生成AIとは一線を画する衝撃的な機能を備えていることを書きました。特に教育業界に与える破壊的なインパクトはまだまだ未知数で多くの業界に影響が出ることが推測されます。
教育業界の中でも特に需要が強くマーケットが大きいのは外国語学習です。義務教育や高等教育では受験を終えるとピークアウトしていくのですが、外国語学習は子供から成人までを対象としており常に需要があるマーケットになっています。
このGPT-4oが外国語学習に非常に強力であることは昨日書きました。今日は具体的にどのような使い方できるのかを書きたいと思います。
わからない単語を調べる
まず中級者レベルになるとドラマや映画やドキュメンタリー映画などを見て語彙やフレーズを増やす段階に入ると思いますが、この段階で非常に役に立ちます。
これまでですと、わからない単語をメモするか、あるいは一旦停止して、Google検索やDeeplなどでテキストを入力して意味を調べる必要がありましたが、もうそんなことをする必要はありません。
スマホから直接、「〇〇の意味を教えて」と口頭で投げかければすぐに音声で返ってくるのです。さらに意味だけでなく、「その単語を使って例文を3つ挙げて」と言えば三つ口頭で返してくれます。つまり、動画視聴中にシームレスに効率的な言語学習ができるのです。
単語を調べる過程で会話能力を鍛えられるのが利点です。
コミュ力が異常に高い
さらに立派な話し相手にもなってくれます。僕なんかはコミュ力全然ないので話しかけられても、10に対して1とか2くらいの量で返答するだけで、さらに話を膨らませるようなバリエーションに富んだ会話ができません。仮にチャレンジしたとしても、「それ聞く必要ある!?」的なKYな質問しかできないので、会話がかなり困難です。
しかし、GPT-4oはこちらからの質問に対して10でしっかり返してくれて、さらにこちらに毎回会話を盛り上げるための質問をしてくれます。これで口語がかなり鍛えられるというわけです。最後に昨日の中国語の会話の内容の一例をあげます。
僕:「ごはん食べた?」
GPT-4o:「まだだよ。君は?何かおいしいものでも食べた?」
僕:「お昼はゴマダレの冷麺を食べたよ。冷麺知ってる?」
GPT-4o:「知ってるよ。冷麺には野菜や肉を盛ってゴマダレをかけるのが一番合うね。でも一番おいしく食べられるのは夏だよ。食べると冷たさが口に広がって実においしい。君は冷麺が好きなの?」
僕:「特に好きってわけではないけど、お昼に嫁さんが作ってくれたから食べたんだ。」
GPT-4o:「そうなんだね。お嫁さんの気持ちが冷麺に入っていてきっと特別なお昼ごはんだったんだろうね。」