0244_就職活動の際に大切にすべきこと

職探しの基準

仕事は人生の豊かさに大きな影響を与えます。一日の大半を仕事をして過ごすからではなく、報酬をもらいつつも誰かに役立ち、また喜んでもらえるからだと思います。サラリーマンであれ、経営者であれ、個人事業主であれ自分という存在が誰かの役に立っていると感じれることが仕事へのモチベーションにつながるのだと思います。

仕事を探す時は、ついつい福利厚生や給与に目がいきがちですが、それよりも大切なのは会社の理念です。社長などの意思決定者の考えが理念として現れ、リーダー自らがその理念を体現します。そして、それが中間管理職から末端の社員、さらには取引先にまでいきわたり全うされるのです。

もし、家族を大切にすることを考えているリーダーであれば、社員に規定にない休日出勤やサービス残業を強いることはないでしょう。社員を大切にするリーダーであれば、社員に罵声やパワハラをすることもないでしょう。もし、真逆のリーダーがいれば、その理念(家族を大切にしない・社員を大切にしない)が自社の社員だけにとどまらず、社外にも表れてしまい、ついには取引先やお客が離れていってしまうかもしれません。

会社の社風

そういった体質の企業が淘汰されずに存続できているのは、企業間のパワーバランスやこれまでの関係値があるからであって、そういったバランスが崩れてしまった場合、自社の社員や顧客もまたたくまに人が離れていってしまうと思います。

僕が新卒で入社したメーカーはパワハラが当たり前の会社で、サービス休日出勤やサービス残業は当たり前でした。さらに、懲罰的に社員を数時間立たせたり、理由もなく大きな声を出せと命令したりするのが日常的に行われていました。僕は現代版蟹工船だと思いました。僕の上司も人格的に厳しい人ばかりで、ファミレスで大きな怒鳴られたり、頭おかしいからMRIとってこいと言われたり、自分の小学生の息子のほうがましだなどなど、人格を否定されるようなことを言われ続けていました。

最も恐ろしいことは、確固たる芯がないと遅かれ早かれ自分の心も荒んでいってしまうことです。もし、その会社の理念がホームページや額縁の中だけにあるなら、非常に危険だと思います。

自分の理念

会社の理念が非常な重要であるように、人間にとっても理念は重要です。七つの習慣ではミッションステートメントと呼ばれていますが、自分で作った理念があれば、意思決定が明確になります。方向もぶれません。そして、その理念が良ければよいほど、周りにもいい影響を与えていくのです。理念を考えて、ブラッシュアップしていく過程で、たとえば、聖書の言葉を理念に入れてみてはいかがでしょうか。

お互に、またみんなに対して、いつも善を追い求めなさい。いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。
テサロニケⅠ5:15-18