0014_BRAHMANのTOSHI-LOWさんから教えられたこと

今年はビッグイシュー創刊15周年だそうです。著名人の定期購読者も結構多いようで、15周年にあたって、著名人たちがおすすめプロモーション動画をリリースしていました。

その動画の中で、日本のロックバンドBRAHMANのボーカルTOSHI-LOWさんがむちゃくちゃいいことを言っていて、すごく良い気づきを頂きました。TOSHI-LOWさんは、ビッグイシューを販売されている方(ホームレス)を「妖精」と呼んでいるようです。

“妖精”に会える日はラッキーだな、と。渋谷とかを歩いていて、『あ、いた!』『売ってる!!』みたいな(笑)。『一度、店に入って出てから買おう』と思っていると、一瞬で姿が見えなくなったりもするので、見かけた時に買う。彼らを見つけるということを、自分の楽しみにする。東京以外でも、大阪とか九州とか、いろんなところで“妖精”に会う機会があります。

引用元:bigissue-online.jp

「彼らを見つけるということを、自分の楽しみにする。」という言葉が素晴らしいと思います。僕は、一応、徳を大切にする教えを信仰しているのですが、恥ずかしいながら、このビッグイシューをこれまで一度も購入したことがありません。人通りの多い街角で販売されている方をこれまで何度も見かけたことがありますが、近づきがたいと思いこんでいるのと、愚かな偏見などがあったからです。

でも、TOSHI-LOWさんのように、販売されている方を「妖精」と呼んで、レアな存在。つまり、出会えたら、ラッキーと再解釈することに知って、今までの自分の偏見が完全に取りさられるのを体験しました。今度、妖精を見つけたら絶対に購入しようと思います。

TOSHI-LOWさんのように目に見えているものや事象に対して、新たに再解釈を施すことにより、価値観の書き換えが行われ、全く違った行動に導くことができるようになります。

僕は、以前電車に乗っていた時、隣の若者のイヤホンから音がシャカシャカ漏れている事象に遭遇しました。この時、「うるせーな!」と反応的になるのではなくて、「お!これは、なんの曲か当てましょうゲームだな!」と解釈することによって、負の感情を抹消できます。

また、これも以前、電車内で歯でカチカチ鳴らし続ける乗客がいたのですが、その場合も、「気になってイライラする!」と反応的になるのではなくて、「お!この機械のようなリズム感は素晴らしい!BPMは120くらいかな!」と主体的に再解釈することで、負の感情の生成を抑制できます。

この解釈の上の層にはこの聖書が言葉があります。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。
テサロニケⅠ5:16-18(口語訳)

いつも喜ぶことなどどだい無理ですが、キリスト・イエスにあることによって、するという信仰です。

いつも喜んでいるようにしよう。(価値観の書き換え)

お、この状況は腹が立つかも。(事象に遭遇)

でも、こう解釈したら、大丈夫。(事象に再解釈)

そして、喜んでいられる。(価値観のとおりに生きる)

もちろんいつもうまくいくわけではないけれど、訓練して打率を上げていくことで、価値観に基づいて生き方ができるようになってくると信じています。価値観の書き換えがないと、無理くり解釈ではしんどいです。

結局は刺激に対して、自分がどのよう反応するか、だけの一点です。ホームレスの方がビッグイシューを販売しているのを見たら、「あ!妖精見つけた!」と言って買いに行くのです。TOSHI-LOWさんが私に与えてくれたような価値観の書き換えを行う力強い言葉が聖書には書かれています。それを知るだけで、大きな価値観の変化が表れると信じています。

だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。
コリントⅡ5:17(口語訳)

キリストにあるならば、新しい!